ヤクザに愛された歌姫【完】
ヒカリはあたしと同い年で
元々声優さんだった。


でもずっとアイドルに
憧れていたヒカリは
この年でやっとデビューできた。




「やっぱりカレを探してるの?」



そしてあたしの過去を
唯一知ってる。



『うん…』



「でもカレが応募してくれるか
わからないんだよ?」



本当にヒカリの言うとおりだった。



『あの人はアイドル嫌いだから
応募してこないかもね。』




「ならなんで?」



あたしはバックを肩にかけると
出口まで歩き立ち止まった。




『もしかしたら奇跡が
起きるかもしれない。』




あたしはそのまま
扉を開けて部屋を出た。





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