ヤクザに愛された歌姫【完】
『次の仕事は?』


「今日はこれで終わりだ。」



大会が近くなればなるほど
ライブだったり
バラエティだったり
歌番組だったり忙しくなってくる。



『ならこのままレッスン場に行って。』



「少しは休めよ?」



心配そうにあたしを
チラ見しながら運転する獅狼。



『ダメだよ。』



「俺がマネージャーになってから
延珠がちゃんと休んでるの
まともに見た事ねぇんだけど?」




たしかに大会が決まってから
あたしもヒカリもメンバーも休んでない。




『みんな頑張ってるんだもん。
あたしはセンターなんだから
もっと頑張らなと。』




「ちょっと俺の用事付き合って?」



獅狼はそう言うと
どこかに車を走らせた。



一体どこに行くんだろう?






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