ヤクザに愛された歌姫【完】
ジュンは昔から家族ぐるみで
仲がよくてこんなふうに
お互いの家を出入りしていた。



「延珠!!」



『ヒカリ!?』


ジュンの後ろから
駆け出し延珠に抱きつくヒカリさん。



「なにしてんの?」



延珠の髪を触りながら
半泣き状態のヒカリさんを
なだめる延珠。



「延珠と言ったな?
お前さんに獅狼を預ける
でも獅狼になにかあれば
その時は獅狼を返してもらう。」




じいさんはそれだけ言うと
部屋を出て行った。



「延珠を認めたって事だよ。」



ばあさんは延珠の髪を
整えながらそう言った。



「紅葉会と対立してる
青葉会が動いてるから気を付けて。」




ばあさんはそう言い残し
部屋を出て行ってしまった。





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