ヤクザに愛された歌姫【完】
『仲直りできないかな?』



頬杖をつき外を見ながら
そう言う延珠にジュンは
優しく微笑んだ。



「そうだね。
みんなが仲良くできれば
それが1番いいんだけど
獅狼のいる世界には
獅狼のいる世界の決まりがあるから。」




ジュンの言葉に延珠は
しょんぼりしていた。



メシを食べ終わると
俺とジュンは延珠とヒカリさんを
無事に送り届け地元の港に来た。





「獅狼のじいさんに
立ち向かったのも
あんな優しい事言ったのも
獅狼の元カノの延珠ちゃんと
アイドルの延珠ちゃんで2人目だな。」





「そうだな。」





俺の素っ気ない返事に
海を見るジュン。








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