ヤクザに愛された歌姫【完】
あたしはなんとか会場に着き
衣装に着替えると
あたしは鏡の前でゆっくりと
深呼吸をした。



大丈夫。
できる!やれる!
これまでもやってこれたんだもん。




あたしはステージに上がった。
雨は降やむことはなく
野外ステージは雨に濡れていた。




「雨なのにこんなに人が?」



ヒカリはレインコートを着て
あたし達を見にきてくれた
ファンの数に驚いていた。



『みんな行くよ!』



あたしの言葉同時に
音楽が流れた。



ライブの間の1時間。
雨は降やむ事はなかった。



そして最後の曲が終わり
ステージ裏に戻った瞬間。




-ドサッ!




「延珠!?」


「延珠!」



ヒカリと獅狼が
倒れたあたしに駆け寄った。




頭がクラクラする…





あたしはそのまま
意識を手放した。






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