ヤクザに愛された歌姫【完】
獅狼はあたしに手を伸ばしてきた。




「延珠!!」



あたしの体を抱き抱える獅狼。




「今の音はなんだ!?」



部屋にジュンとヒカリが
飛び込んできた。



「お前らどうして?」



「外で待ってたら銃声がして。
それよりこれなんなんだよ?」



ジュンはその場の状況に驚いていた。




「俺は最初から延珠ちゃんを
撃つつもりだったんだよ?」



ケラケラと笑うハヤテ。
あたしの腹部から
とめどなく溢れ出る血。





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