ヤクザに愛された歌姫【完】
「どうした?」


延珠が落とした物を
ジュンに見せると
ジュンは俺の顔を見て驚いていた。




「延珠が落としたんだ。」



「だってこれ…」



ジュンはステージ裏で
バタバタと最終チェックをする
延珠を見た。



「それは獅狼が元カノの延珠ちゃんに
プレゼントしたペアリングじゃないか。」



俺の手にあるチェーンを通した
ペアリングの片割れ。




「まさか…」



「多分な?」



ずっと気になってた。
延珠のあの優しさも強さも…



そして抱えている過去。




「とりあえず始まるぞ。」




確認はあとにして
俺はステージ裏でよく見える
場所でドリームを見る事にした。






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