ヤクザに愛された歌姫【完】
俺とジュンが関係者席に
座るとバタバタと慌ただしい
足音がした。



「なんなんだ?」



俺が睨みつけながら
振り向くとそこには
黒幕役のスタントマンがいた。




「もうステージは始まってるんだぞ?」



「それがさっきステージに
向かう途中でスーツの若い男に
いきなり襲われて。」




まさか!!


俺がステージを見ると
そこには黒幕役衣装を着た
ハヤテの姿があった。




「ステージをやめさせろ!」



「もう始まってます!
中断したら棄権扱いになります!」




スタッフにそう言われて
俺は悔しくて壁を殴った。



油断した。




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