ヤクザに愛された歌姫【完】
ステージ裏に戻ってくると
メンバー達は急いで
最後の曲の着替えを始めた。




ジュンに話しを聞いたのか
着替え終え慌てて
延珠のもとへ走ってきた。





「延珠!!」



『あたしは大丈夫。』



俺の手から衣装をとり
傷口にタオルを当てて
着替える延珠。



ヒカリさんに髪と化粧直しを
やってもらう延珠を俺とジュンは
ただ見ている事しかできなかった。




『他のメンバーやスタッフ達には
絶対に言わないで…
ステージを混乱させたくない。』




想像を絶するほど
痛いはずなのに…





「わかった。
ステージが終わったら
延珠ちゃんは熱がある事にして
病院に行こう。」




ジュンそう言うと
延珠はうなづいた。






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