ヤクザに愛された歌姫【完】
「ジュン!運転変われ!」


ジュンに運転を変わらせ
延珠と後部座席に移動した。



『病院はダメ…大騒ぎになる。』



「わかってる!
紅葉会の腕のいい医者に
見てもらうから安心しろ!」




延珠はハァハァと苦しそうで
見ていられない。




「延珠?お前だったんだな。」



俺は延珠が落とした
ペアリングを見せた。



延珠はペアリングを見ていた
一瞬驚いた顔をしたけど
すぐに優しく微笑むと
俺の頬に手をあてた。




『バレちゃったね。
ずっと黙っててごめんね?』



俺は自分の頬に触れている
延珠の手を握った。





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