Disposable
無言のままのバニング。

ヒューは彼の横顔を見る。

確かに魅力的な提示ではある。

このままガイストについて行けば、追っ手を心配する事もなく、彼らの仲間として明日から裕福な暮らしが出来る。

ヒューの言っていたTボーンステーキも、プレイメイトも、コルベットも、明日には叶えられるだろう。

二つ返事で了承。

それが賢い選択。

しかし。

ヒューはそうはせず、バニングの返事を待っている。

何を考える必要があるのか。

答えなんて決まっている。

ヒューは信じていた。

付き合いは短い。

だがバニングならば、こう答えるだろう。

< 106 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop