Disposable
オレンジのビキニ、迷彩カーゴパンツにジャングルブーツという出で立ち。

「さっきの方が魅力的だったな」

「有り難う。男は裸の女なら誰でもいいんでしょ?」

バニングの言葉を軽くいなし、娘は顎をしゃくる。

「歩け」

男達が銃口で背中を小突く。

バニング達は無抵抗のまま、ジャングルを歩かされた。

武器を全て取り上げられ、目隠しまでされるという念の入れようだ。

「お前達、この辺りの武装組織か?テロリストや麻薬カルテルみたいな」

「黙って歩け」

「ゲリラにしては持ってる武器が高級すぎる。普通はAK辺りが相場だがな」

「黙れと言ってるんだ!」

バニングとヒューの軽口に、男達は苛立つ。

「お兄さん達」

娘がヒューの顎に銃口を押し付けた。

「質問は私達がするわ。貴方達がしていいのは、呼吸と歩く事だけ。じゃないと呼吸も出来なくなるわよ?」

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