Disposable
「おっ始めたようだな」

バニングが呟く。

その両手は牢屋の隙間から出て、錠を開錠しようとしていた。

錆びてがたつき始めた錠を、バニングの持ち前の怪力で壊してしまおうというのだ。

事実、もうすぐ錠は外れようとしている。

「急げバニング、兵士達がなだれ込んで来たら牢屋の中じゃ殺られちまうぜ」

「そう焦らせるなよ」

急かすヒューに返しながら。

「よし、開いた!」

バニングが叫ぶ。

同時に牢屋を発見した兵士数人が駆け寄ってくるが。

「ぐあっ!」

ヒューの蹴り開けた牢屋の扉を叩きつけられ、兵士の1人が吹っ飛んだ!

更に牢屋から飛び出してきたバニングの拳で、兵士が薙ぎ倒される!

彼の手からM16A2を奪い取り、バニングは残る兵士達も撃つ!

今度の銃は実弾だ。

マクナイト小隊のようにはいかない。

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