Disposable
ハルは、尚もタスクフォースとの戦闘を続けていた。

正規軍とゲリラ。

訓練の練度の違いがある。

ゲリラは次第に押され始めていた。

「無理しないで!不利だと思ったら逃げて!」

水面蹴りで兵士の足元を払い、腰のナイフホルダーから引き抜いた銃剣でトドメを刺しながら、ハルが仲間達に叫ぶ。

既に相当数の仲間が殺られていた。

更にはグレネードを投擲され、村の中に火の手が上がる。

「このっ!」

銃把で殴りかかって来た兵士の懐に入り込み、ジェリコの銃口を押し付けて零距離で撃つ!

ボディアーマーに守られていない脇腹を撃たれ、兵士は絶命した。

だが敵はまだ多い。

30人以上はいるだろうか。

既に息の上がっているハル。

そんな彼女の細い腰に。

「あうっ!」

大柄な兵士がショルダータックル!

兵士は押し倒されたハルに馬乗りになって、オレンジのビキニを引き剥がそうとする。

「戦場で民間人の女がレイプされるなんて、よくある話だろ?」

ニヤリと笑う兵士の額に。

「!!」

バニングの投げたアーミーナイフが突き刺さった。

「正規兵が言う事か」
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