Disposable
全ての村人達を埋葬し、手厚く葬った後、ハルは村の中を歩き回って使えそうな銃火器や弾薬を集めた。

MP5数挺やM16、軍用小銃のステアーAUG、自動拳銃のデザートイーグル、そしてそれらの弾薬…。

ハルはそれを鞄に詰められるだけ詰める。

それから。

「いつまでもそんな囚人服着ていられないでしょ?」

ハルはバニングとヒューの為に、服も準備してくれた。

バニングにはデニム地のベストとジーンズ。

ヒューには白のTシャツとジーンズ、ボディアーマー。

「すまない、何から何まで」

「いいのよ、貴方達傭兵なんでしょ?お金で戦闘を請け負う兵士…ならこれは今回助けてもらった報酬だと思って」

バニングにハルが言う。

Disposableは傭兵チームといっても、まだ物資が全くない。

有り難い援助だといえた。

「それじゃあ」

ハルは踵を返す。

「行きましょうか」

「「何?」」

バニングとヒューは顔を見合わせる。

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