Disposable
「ここまでの勘違いした発言は、大目に見てやる。死にたくなけりゃ、さっさと荷を運んで来い」

勿論、積み荷を受け取った後は、配達人は全員皆殺しだが。

そんな思惑を悟られないように、ガルフは努めて穏やかな声で告げる。

だが。

『答えはノーだ』

バニングはあくまで抵抗した。

『お前がどれだけ人間の屑なのかはよく分かった。お前にサーモバリック爆弾は渡さん』

「まだ勘違いが抜けきらねぇようだな…!」

最後通牒は既に終わった。

ガルフが顎をしゃくると、部下が建物の外へと走った。

RPGで、バニング達の乗るHU-16水陸両用飛行艇を撃墜するつもりらしい。

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