Disposable
その頃、Disposableの面々はHU-16で帰路についていた。

サーモバリック爆弾がガルフ・カルテルに渡る事はなく、またバニング達も移動の足となるHU-16を入手する事が出来た。

が、傭兵チームとしての依頼は未達成という事になるが。

「構やしない。こっちだって仕事を選ぶ権利がある。金の為に悪党の片棒まで担ぐ気はない」

操縦桿を握ったまま言ってのけるバニングを、ヒューもハルも頼もしそうに見つめる。

そんな時だった。

コクピットに無線が入る。

『どうかなバニング・ロス、我が社がカスタマイズしたHU-16の乗り心地は』

「…お前誰だ?」

声にも覚えがないし、こんな馴れ馴れしい相手には心当たりもない。

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