Disposable
僅かな沈黙の後。

『知っているのなら話は早い』

エリックはあっさりと白状した。

「白々しい。それが用件で無線してきたんだろう?」

バニングが吐き捨てるように言う。

『勿論だとも。ガルフ・カルテルは我が社の上得意だったんだ。これまでも銃火器やRPGを随分と購入してもらっていた。あのサーモバリック爆弾だって、幾らしたと思っているんだ』

「知らないわよそんな事」

ハルが顔を顰めた。

『君達はビジネスを台無しにした挙句、我が社に多大な不利益をもたらした。この損害は支払ってもらわなければならない』

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