Disposable

ジェフの発砲！

バニングはその射線に追い立てられる。

接近する隙を与えない辺りは、流石デルタフォースの隊員だった。

このままではジリ貧。

何れは蜂の巣にされる。

バニングは狙いを定められないように、不規則に急激に方向を変えながら走り。

「そらっ！」

突如ジェフの目の前で、着ていたベストを脱ぎ捨て、投げつける！

僅かな瞬間だけ、視界を遮られるジェフ。

すぐにM4でベストを払いのけるも。

「おらあっ！」

その時にはバニングのタックルを食らい、地面に押し倒されていた。

倒れた拍子にM4を手放してしまうジェフ。

しかし射撃だけが彼の強みではない。

すぐに腰のベルトからナイフを抜いて、バニングに襲いかかる！

逆手持ちのまま、バニングに刺突を繰り出すジェフ。

バニングはこれを両手で受け止める！

渾身の力を込めた、両者の押し合い。

タトゥーを彫られたバニングの上半身の筋肉が、汗を滲ませ盛り上がった。