Disposable
しかしそこへ。

「!?」

1台のハンヴィー(M1114四輪駆動軽汎用車)が割り込んでくる。

「あ!俺達のハンヴィー!」

グライムズが叫ぶ通り、それはマクナイト分隊がここに乗り付ける際に使用していたものだった。

「乗れ!」

運転しているのはヒュー。

トリッキーな戦いぶりでマットを翻弄した彼は、ハンヴィーを奪ってバニング達の助けに入ったのだ。

実直な性格で正攻法を得意とするマットに、ヒューは相性が悪かったか。

「こんな連中、まともに相手してたら勝ち目がねぇ!ずらかるぜ!」

「賛成だ」

バニングとハルは、転がり込むようにハンヴィーに乗り込む。

マクナイト達も発砲するものの、装甲強化型のこのハンヴィーには銃弾も通用しない。

Disposableは何とか、この修羅場を脱出した。

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