Disposable
と。

「!」

突然、ハンヴィーの無線が鳴った。

公用の周波数とは違う。

バニングが無線を繋ぐと。

『…はじめましてなの…』

聞き慣れない女の声が耳に届いた。

「誰だ?」

『待ってて…知っている人に代わるの…』

風変わりな話し方をする女に代わって。

『よぅバニング。困ってるか?』

「ゴーストか」

バニングは、懐かしい戦友の声をすぐに言い当てた。

『南米戦線の時といい、今回といい、よくよく追い詰められるのが好きな奴だ』

「好きで追い詰められてる訳じゃないさ」

自嘲気味に笑うバニング。

『そこで、だ』

ゴーストは一旦言葉を切った。

『お互い傭兵稼業だ、ビジネスの話をしよう』

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