Disposable
「まるでサイボーグにでもなった気分だわ、完全無欠ってこういうのを言うのね」

被弾する事なく、並み居る敵を蹴散らして無双状態。

ハルが上機嫌で進んでいく。

「調子に乗って油断するなよ」

銃身が焼き付いて使い物にならなくなったM60機関銃を投げ捨てたバニングが、ノベスキーN4に持ち替えながら言う。

「大丈夫よ、負ける気がしないもの」

バニングの方を向いて笑うハル。

その背後に、スティンガーミサイルを構えるコントラクターの姿を見つけ。

「ハル!」

バニングは咄嗟にハルを押し倒した!

2人の頭上を通り過ぎ、壁を破壊するミサイル。

「もうっ!ちゃんと気づいてたわよ!」

「どうだかな」

言い訳するハルと共に、バニングは柱の陰に身を隠す。

あのスティンガーミサイルは、ちょっとばかり厄介だ。

さて、どうしたものか。

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