Disposable
その時だった。

凄まじい発砲音と共に飛来した12.7ミリ弾が、スティンガーミサイルを構えているコントラクターの体を真っ二つにする!

窓の外を見ると、飛行する1機のヘリ。

操縦しているのはデュラハン社のガイスト。

そしてその側面ドアからバレットM82対物ライフルを構えているのは。

『危ない所だったの…』

無線で何度か声を聞いた、あの風変わりな話し方をする女だった。

オリーブドラブのポンチョ、ベアトップ、ホットパンツを着用した蒼い髪の長身の女、コートニー。

『ゴーストに言われて援護に来たの…狙撃手の排除は任せてほしいの』

「助かるわ。いい腕ね!」

ハルが無線でコートニーに感謝の言葉を述べる。

『そっちにも女性兵士がいるのね…』

「これからは女の時代だもの、当然よ」

『同感なの…』

意気投合する女傑2人に、バニングは隣で肩を竦めた。

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