Disposable
第4独房棟
朝食の時間。

今日もバニングとヒューは並んで席に座る。

バニングの申し出で、他の受刑者達が彼に食事を分ける事はしなくなっていた。

食事は受刑者の最大の楽しみだ。

それを奪う権利は、バニングにはない。

その代わり。

「なぁ、ヒュー」

バニングは食事をしながら、ヒューに話しかけた。

「やっぱり訊くか」

バニングの質問を悟ったのか、ヒューは溜息をつく。

「第4独房棟の事だろう?」

「ああ。どんな所なんだ?皆の反応が気になる」

「そうだろうな」

ヒューは言いにくそうに頭を掻いた。

そのヒューの態度で、ますます第4独房棟の危険度に確証が持てる。

レイザーが名指しでバニングにやらせようとしているのだ。

どうせ碌でもない場所なのだろう。

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