Disposable
武器保管庫を出たバニングとヒューは、周囲を警戒しながら廊下を進み始める。

自分を中心に、全方位に神経を集中しながら前進。

バニングの所属していたグリーンベレーは、ゲリラ戦を得意としている。

少数で遊撃作戦や破壊工作を行う部隊。

それ故に、隠密行動は手慣れたものだった。

警戒しながら進んでいたバニングは、通路に目的のものを発見する。

「何だ、マンホールか?」

ヒューの言葉にバニングは頷いた。

地下へと潜り、下水道を利用して刑務所から脱獄するつもりだった。

しかし、それには問題が1つ。

バニングはアーミーナイフで、マンホールの蓋を抉じ開ける。

微かに蓋を浮かせると、センサーらしきものが見えた。

マンホールの蓋が開くと同時に、位置を知らせるシステム。

厄介な仕掛けだ。

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