Disposable
考えている暇はなかった。

別の看守達がバニングらを追ってきている。

彼らは看守の亡骸をそのままに走り出した。

水音を立てて走るバニング達。

しばらく走ると、通路に3メートルほどの段差があり、下水が滝のように流れ落ちていた。

2人はそこを迷わず飛び降りる!

彼らの後を追って、看守達も次々に飛び降りてきた。

更に進むうちに、水嵩も増し、踝までだった水深も膝辺りまで浸かってくる。

次第に走りにくくなる足場。

バニングはグリーンベレーで悪路走破の訓練も受けているので、少々はビクともしない。

しかし看守達は、射撃や格闘技の訓練は受けていても、それでも軍人には劣る。

にもかかわらず、彼らはバニングに引き離される事なく、必死の追跡をしてくる。

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