Disposable
跳弾の何発かはバニング達にも被弾したが、幸い致命傷ではない。

それ以上に看守達の被害の方が甚大だった。

頭部に被弾した者、膝に食らって立てなくなった者、動けるものの戦闘不能に陥った者…。

その場にいた看守の3分の2は、何らかの傷を負って動揺していた。

そこへ、バニングはM60の威嚇射撃を敢行する!

完全に浮足立っていた看守達は、対応し切れず、次々と逃げ出していく。

慌てて迎撃準備に入る看守もいるが、その時には既に、バニング達はその場にいない。

素早く移動しながら、走り撃ちで抵抗する看守のみを撃っていく。

如何に多勢に無勢とはいえ、銃器を使い慣れていない看守と、生粋の兵士であるバニングでは、その戦闘能力に格段の差があった。

バニングの前では、子供に等しかった。

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