Disposable
朝食の時間。

「どう思う?バニング」

隣の席に座っていた同じ房の友人が、小声で話しかけてくる。

「フォードの野郎、何で所長の座に就いたんだ?」

「さぁな…金がよかったんじゃないのか?」

興味なさげにオムレツを口に運ぶバニング。

「いや…俺はそうは思わねぇ…奴は南米戦線の時から、お前達第7SFCの隊員達と反りが合わずに孤立していた。その時の事を、絶対に根に持っている筈だ。昔から、ねちっこい性格だからな」

友人がそんな事を話していた時だった。

「おい!」

看守の1人が特殊警棒片手に近付いてきた。

「バニング・ロス!」

看守はバニングに警棒を突き付ける。

「所長室に出頭しろ!所長がお話があるそうだ!」

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