蒼空の下を、キミと2人で
にこside
いきなり、蒼が倒れた。



はじめは転んだのかと思ったけど…



「蒼!



死んじゃやだよ!



蒼…」



「…救急車、呼んで…?」



救急車?



かけたことない!



目からは涙が溢れていた。



そして、お姉ちゃんに電話をかけて、一通りの言い方を教えてもらった。



「もしもし?救急車ですか?」



ー はい。どうしましたか?



「蒼がっ!蒼が倒れちゃったんです!」



ー 蒼さんの名前と年齢をどうぞ。




「水瀬 蒼!17才です!」



ー そこの住所は分かりますか?




近くに自販機があれば。




「あった!」



ー はい、分かりました。



「どうしたらいいですかー!」



ー とにかく、あなた自身が落ち着いて。



今、1番辛いのは彼です。



彼を笑顔で励ましてあげてください。



すぐ向かいます。



電話を切った。
< 100 / 261 >

この作品をシェア

pagetop