蒼空の下を、キミと2人で
蒼side
にこは、目にいっぱい涙を浮かべながら、笑顔を見せた。



「蒼?



大丈夫だからね?



すぐ救急車来るから!」




さっきの混乱とは打って変わって、冷静だった。



おかげで安心できた。



倒れてる俺を、起きあげて、抱きしめた。



「蒼、大丈夫だから!」



ピーポーピーポー



救急車の音が聞こえた。



「水瀬 蒼さんですね?



分かりますかー??」



「…はい…」



やっぱり頭痛がひどくて。



ストレッチャーに乗せられて、救急車に乗った。



にこも一緒に。



病院に着くと、部屋に入れられ、にこと離れた。



そこで意識は途絶えた。
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