蒼空の下を、キミと2人で
にこside
蒼と一緒に救急車に乗って、病院に。



蒼とは別れて、待合室に座った。



蒼のお母さんたちにも電話をかけて。



「おばちゃん?蒼がっ!



うん、うんわかった」



「おじちゃん?



今お仕事?蒼が、倒れちゃったんです!



すぐ来てください!」



電話をかけ終わり、またいすに座った。



「にこちゃん!」



「にこ!」



お姉ちゃんと蒼のお母さんだった。



「蒼がっ!」



涙が止まらない。



蒼のお母さんが私のことをぎゅっと抱きしめてくれた。



「にこちゃん、救急車呼んでくれてありがとうね」



「蒼は大丈夫だよね!?」



「大丈夫。



蒼はそんなことで死ぬ子じゃないから」



蒼のお母さんは、自分だって不安でたまらないと思うのに、私のことを考えて、励ましてくれた。








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