蒼空の下を、キミと2人で
蒼side
にこが帰った1人きりの病室で、いろんなことを思い出す。
「…蒼ね、お兄ちゃんになるんだよ!」
お兄ちゃん、か。
次に思い出す、父さんの言葉。
「蒼…よく聞きなさい…
蒼はね、あと持って半年なんだ。」
あと半年…
頑張らなきゃ、弟か妹の顔も見れないかもしれない。
そして、
「うん!
結婚する!」
誕生日までは生きれる、よな。
「はぁ」
栄養はいいんだろうけど、もの足りない食事。
いつ死ぬか分からない恐怖にイライラ。
「くそっ、なんで俺なんだよ…」
佑樹に電話した。
「もしもし、蒼?
蒼が電話なんて珍しーじゃん」
「あのさ、重要な話していい?」
真剣さが伝わったのか、佑樹の声に緊張が生まれた。
「あぁ、どうした?」
「実は、今入院中でさ。
腫瘍があるとか言って、持って半年らしいんだ。」
自分でもまだ受け入れられない事実。
受け入れないというより、信じたくなかった。
「…そうか…
どこの病院?」
確か、にこが言っていた病院の名前を言った。
「明日の放課後、見舞い行くわ」
「分かった」
あぁ、そういえば明日学校か。
「…蒼ね、お兄ちゃんになるんだよ!」
お兄ちゃん、か。
次に思い出す、父さんの言葉。
「蒼…よく聞きなさい…
蒼はね、あと持って半年なんだ。」
あと半年…
頑張らなきゃ、弟か妹の顔も見れないかもしれない。
そして、
「うん!
結婚する!」
誕生日までは生きれる、よな。
「はぁ」
栄養はいいんだろうけど、もの足りない食事。
いつ死ぬか分からない恐怖にイライラ。
「くそっ、なんで俺なんだよ…」
佑樹に電話した。
「もしもし、蒼?
蒼が電話なんて珍しーじゃん」
「あのさ、重要な話していい?」
真剣さが伝わったのか、佑樹の声に緊張が生まれた。
「あぁ、どうした?」
「実は、今入院中でさ。
腫瘍があるとか言って、持って半年らしいんだ。」
自分でもまだ受け入れられない事実。
受け入れないというより、信じたくなかった。
「…そうか…
どこの病院?」
確か、にこが言っていた病院の名前を言った。
「明日の放課後、見舞い行くわ」
「分かった」
あぁ、そういえば明日学校か。