蒼空の下を、キミと2人で
翌朝。



カーテンが開いて、その明るさで目が覚めた。



時計を見ると、7時。



学校ある日よりちょっと遅いぐらい。



回ってきた看護師さんに、体温計を渡されて、体温を測る。



風邪でもないのに、熱なんてあるわけないのに。



「平熱ね。



もうすぐ朝ごはん来ますから。」



やっぱり朝ごはんは味気なくて。



暇だな。



「あーおーい!」



ふと、聞き覚えのある声が聞こえた。



「にこ!?」



今日、学校じゃ…



「学校は?」



「休んだ」



なんでだ?



「さぼりじゃん」



「だって、蒼といたいもん」



ちょっと嬉しかった。



そうだ、いま、にこの両親は、旅行中か。



「明日、緊急で帰ってくるって。



蒼が心配って。



だから、明日こそは行かないといけないんだけどね」



にこは肩をすくめた。



さぼりはいけないと思いながらも、これで1日中にこといれて、嬉しい。
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