蒼空の下を、キミと2人で
「昼食ですよー



って、え!?」



学校があるはずの生徒がいたら、驚くだろう。



「ごめんなさい…



今日だけはどうしても蒼といたくて…」



「そうですか。



大変でしたものね。」



看護師さんがあっさりと受け入れた。



「ごめんなさい…



明日からはちゃんと学校行きますから…」



それで、看護師さんは昼食を置いて、帰っていった。



「にこ、昼飯どうすんのー?」



「持ってきたよ!



お姉ちゃんが作ってくれたのー」



お弁当箱を開けて、あったのはサンドイッチ。



「蒼もちょっと食べる?



野菜たっぷりだよ!」



そんなに油っぽくないし、もらうことにした。



「…!



おいしい!」



口いっぱいに広がるレタス、トマト、キュウリの味。



こんなに野菜を味わったの、いつぶりだろう。



入院してから、久しぶりのことがありすぎる。
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