蒼空の下を、キミと2人で
佑樹が帰ったあと。
コンコン
仕事を終えた父さんと母さんだった。
「着替え持ってきたわよ。」
紙袋を渡された。
それからすぐ、主治医の川崎先生が来て、診察室に呼ばれた。
実は、川崎先生は、祐樹のお父さんだ。
「明後日、手術の予定です」
明後日か。
「しかし、全てを取り除くことはできません。」
川崎先生は、ゆっくり話した。
「それから、延命治療をすれば、あと4カ月は生きらるでしょう。
でも、しなければ、1カ月か、2カ月ぐらいかと…
延命治療は、しますか…?」
「しません」
俺は、そのことを聞いた瞬間から、決めていた。
せめて、手術だけはしても、それから先は好きなことがしたいって。
「蒼…
何言ってるの?」
「そうだ。
考え直しなさい」
何を言われようが、決意は変わらない。
「父さん、母さん、ごめん。
もう、17歳だから。
自分のことは…自分で、決める」
父さんは、まだ
「延命治療をしないって、どういうことか分かっているのか?」
と言ってきたけど…
「残りの人生、好きなことをする」
と言った。
「蒼は、先戻ってなさい」
診察室を出た。
点滴を押しながら歩く。
後悔なんて、なかったから。
コンコン
仕事を終えた父さんと母さんだった。
「着替え持ってきたわよ。」
紙袋を渡された。
それからすぐ、主治医の川崎先生が来て、診察室に呼ばれた。
実は、川崎先生は、祐樹のお父さんだ。
「明後日、手術の予定です」
明後日か。
「しかし、全てを取り除くことはできません。」
川崎先生は、ゆっくり話した。
「それから、延命治療をすれば、あと4カ月は生きらるでしょう。
でも、しなければ、1カ月か、2カ月ぐらいかと…
延命治療は、しますか…?」
「しません」
俺は、そのことを聞いた瞬間から、決めていた。
せめて、手術だけはしても、それから先は好きなことがしたいって。
「蒼…
何言ってるの?」
「そうだ。
考え直しなさい」
何を言われようが、決意は変わらない。
「父さん、母さん、ごめん。
もう、17歳だから。
自分のことは…自分で、決める」
父さんは、まだ
「延命治療をしないって、どういうことか分かっているのか?」
と言ってきたけど…
「残りの人生、好きなことをする」
と言った。
「蒼は、先戻ってなさい」
診察室を出た。
点滴を押しながら歩く。
後悔なんて、なかったから。