蒼空の下を、キミと2人で
授業中もずっとそわそわしちゃって。



休み時間のたびに電話した。



3時間目の後は、



「にこ、かけすぎ!



そんなに電話したいの?」



って聞かれた。



声ががらがらで、すごく心配になった。



昼休み。



「…電話に出ることは…」



あれ?



彩花とお弁当を食べ終わり、電話をかけようとしたけど。



「ねぇ、彩花ー。



蒼、繋がらないんだけど、大丈夫かな…」




「にこ、心配しすぎだよ!



寝てるんじゃない?



もう今日はやめにしたら?」



そっか…



蒼は病人なんだから。
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