蒼空の下を、キミと2人で
蒼side
ざぁーざぁー降る雨の音と、湿気のせいでかく汗にイライラしながら、下駄箱に向かっていた。



今日は、部活が早く終わり、忘れ物を取りに教室に戻った。



雨を見て、あぁー、にこ、朝傘持ってなかったけど、どーすんのかなと思いながら。



まだ帰ってなかったら、俺の傘を貸そうかな。



ふと、窓の外を見ると。



にこがいた。



しかも、叶多先輩と相合傘をしながら。




もう心の中がぐちゃぐちゃで、息をするのも忘れるほどだった。



もしかして、にこが告白してオッケーもらったとか?



考えたくない。



「蒼ー?」



佑樹の声で我に帰った。
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