蒼空の下を、キミと2人で
ガガー



もわっとした風が、暑い!!



「おばちゃん!!」



「あー、にこちゃん!」



ずっと待ってたんだろうな。



3人で待合室に座る。



まだ点いてる手術中のランプ。



早く終わってほしい。



「由紀ちゃん!」



お母さんだった。



「蒼くん、大丈夫?」



「それが、まだ終わらなくて。



ごめんね、手術が終わったら呼ぼうか?」



お父さんの夜ごはんも…



「大したことないんだけど、お父さんが熱出しちゃって…」



そうなんだ!



「にこちゃん、どうする?」



お父さんには申し訳ないけど、はじめから決まってた。



「お父さんには申し訳ないけど…



ここにいたい。」



「分かった。



由紀ちゃん、いい?」



蒼のお母さんはオーバー気味に頷いた。



「もちろん」



「じゃあ。



蒼くん、頑張ってね!」



お母さんは走って行った。


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