蒼空の下を、キミと2人で
蒼side
気がつくと、まだ手術室にいた。



「水瀬さん、意識が戻りました!



どこか痛いところはないですか?」



意識が戻ってくると、手術の時の傷が痛んだ。



「ここがちょっと」



「あー、痛み止めありますから。」



ストレッチャーに乗せられて、手術室を出たら、にこと父さんたちがいた。



そのあとついたのは集中治療室。



ドラマで見るような、いっせーのーで!でベットに移された。



「蒼くん、両親を呼びますか?



…あと、彼女も」



なんで知ってるんだろう。



「ごめんな、手術前、キスしてるのを見てしまったんだ。」



見られてたと知って、穴があったら入りたいぐらい恥ずかしくなった。



「…そうしてください」



「はい」



あー、もう、本当に恥ずかしい。
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