蒼空の下を、キミと2人で
コンコン
「蒼ー」
「…にこ」
「蒼、大丈夫!!?」
「…なんで?」
「顔色すごい悪いよ?」
そうかな。
「でもね、今日はプレゼントがあるの!」
にこは、紙袋を持っていた。
「…何それ?」
「じゃじゃーん!!」
にこが取り出したのは、前遊びに行った時にみた、にこの部屋にあるくまのぬいぐるみだった。
そのときは、確か1番のお気に入りと言っていたはず…
「ぎゅーってして寝ると、安心できるからさー、もってきたの!」
「…それ、お気に入りって言ってなかったっけー??」
にこはぶんぶん首をふった。
「分かってないなー!
お気に入りだからだよ!
蒼にあげるっ!」
「…ありがと」
「蒼がくま抱きしめて寝てるとこ、見たいなー!」
にこは笑いながら言った。
「でも、本当大丈夫??」
うん、って言おうとした時、いきなり吐き気が襲ってきて、咄嗟に口を押さえた。
「蒼!?」
しばらく深呼吸した。
「もう大丈夫だから」
「休んだ方がいいよ?
また明日も来れるから」
帰ってほしくなかった。
ここにいて、なんて心の中じゃ言えるはずなのに、いざ言おうとしたら、恥ずかしくて、言葉が出ない。
「うん、ごめん」
「じゃあ、明日ね!」
にこが遠ざかっていく足音が聞こえた。
「蒼ー」
「…にこ」
「蒼、大丈夫!!?」
「…なんで?」
「顔色すごい悪いよ?」
そうかな。
「でもね、今日はプレゼントがあるの!」
にこは、紙袋を持っていた。
「…何それ?」
「じゃじゃーん!!」
にこが取り出したのは、前遊びに行った時にみた、にこの部屋にあるくまのぬいぐるみだった。
そのときは、確か1番のお気に入りと言っていたはず…
「ぎゅーってして寝ると、安心できるからさー、もってきたの!」
「…それ、お気に入りって言ってなかったっけー??」
にこはぶんぶん首をふった。
「分かってないなー!
お気に入りだからだよ!
蒼にあげるっ!」
「…ありがと」
「蒼がくま抱きしめて寝てるとこ、見たいなー!」
にこは笑いながら言った。
「でも、本当大丈夫??」
うん、って言おうとした時、いきなり吐き気が襲ってきて、咄嗟に口を押さえた。
「蒼!?」
しばらく深呼吸した。
「もう大丈夫だから」
「休んだ方がいいよ?
また明日も来れるから」
帰ってほしくなかった。
ここにいて、なんて心の中じゃ言えるはずなのに、いざ言おうとしたら、恥ずかしくて、言葉が出ない。
「うん、ごめん」
「じゃあ、明日ね!」
にこが遠ざかっていく足音が聞こえた。