蒼空の下を、キミと2人で
「蒼ー!」



今日はノックもせずに入っちゃった。



痛くて、涙目だった。



「…にこ?



どうしたの?」



蒼はベットに寝ていた。



車椅子に乗って、私に近づく。



「あーあ、…大丈夫?」



涙が溢れそうになるのを抑えて、頷いた。



「ちょっと待って」



蒼は、自分のものが入った棚のほうに行って、何かを探し始めた。



「確か…あった」



絆創膏を持ってきて優しく貼ってくれた。



「…これで大丈夫」



「ありがと!」



蒼はやっぱりしんどかったのか、ベットに戻った。
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