蒼空の下を、キミと2人で
「そういえばね、今日はお客さんが来まーす!!」



なんだか外がさわがしい。



コンコン



「あー、来た来た!!」



私がドアを開けると。



「「「「蒼ーーー!!」」」」



蒼のクラスの子全員。



蒼は目をまんまるにして驚いていた。



「真子ちゃん!」



真子ちゃんを前に呼んで、肩を組んだ。



「真子ちゃんと協力したんだよー」



蒼のクラスの子が出てきて、千羽づるを蒼に渡した。




「これができてから来たかったから!」



蒼がクラスのみんなに囲まれる。



そこに、また川崎先生が来た。



「こらー!



病室で騒がしいなー!



今日は、解散っ!」



佑樹くんも驚いていた。



みんなが渋々帰ったあと、佑樹くんは残った。



「はぁー?



なんでいんの?」



「佑樹、主治医の川崎先生!」



蒼がいたずらっ子みたいに笑う。



「まじかー!」



蒼と川崎先生が笑う中、佑樹くんだけが1人、驚いていた。




川崎先生が仕事に戻ると、佑樹くんは言った。



「にこちゃん、ごめん。



30分ぐらい蒼と2人になってもいい?」



「あっ、うん!



じゃあ、適当に時間つぶしてるね!」



「ありがと」



そして病室から出た。
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