蒼空の下を、キミと2人で
蒼は、1人、頭を抱えていた。



「蒼ー、耳まで真っ赤だよー??」



笑いながら言う。



「うっせ、だって、あの看護師、消灯の時にからかってくるから」




なんだか、可愛い。



コンコン



「蒼!」



祐樹くんだった。



「蒼、どうした?



顔、真っ赤!」



祐樹くんに教えてあげようとしたけど、



蒼に口を押さえられた。



「んー、んー!!」



「何だよー?」



「秘密」



蒼はまだ赤かった。



彩花も来た。



耳打ちで、さっきのことを教えた。



彩花は、大笑いしてた。



「蒼くん、純粋ー!!」



蒼が、私をにらみながら、



「にこ、覚えとけよー」



って言う。




< 166 / 261 >

この作品をシェア

pagetop