蒼空の下を、キミと2人で
「そういえば…」



蒼はリストバンドを手に取った。



「これ、つけらんねーな」



蒼の手首は、両方点滴で塞がれていたからだった。



「いいよ、ごめんね」



蒼は、私の両ほっぺをぎゅーっとつまんでから、



「はい、にこもダメー。



「ごめん」は、なしって言ったの、にこだろ?」



忘れてた。



蒼は、またキスをした。



今日の蒼は本当にキスの悪魔みたいだ。



まぁ、ちょっと嬉しいんだけどね。



「蒼、またね!」



明日は学校かぁ。



放課後しか会えなくなっちゃうな。
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