蒼空の下を、キミと2人で
にこside
あれから数日後。



今日は土曜日で、部活。



「お願いしまーす!」



吐く息が白い。



蒼、何してるかな。



蒼の鎖骨は痛々しかった。



ずっと、点滴って腕にするものって思ってたから。



でも、だいぶ歩けるようになってほんとによかった。



「にこちゃーん、聞いてる?」



ハッとした。



「あっ、ごめん」



「いいよ、蒼くん、大変だもんね」



美結ちゃんは蒼と同じクラス。



「ごめんね」



「大丈夫!」



「じゃあ、Aから!」



しっかりしなきゃ。



部活が終わると、今週からは、自転車に乗って行った。



信号待ちの間に、サンドイッチを食べながら。
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