蒼空の下を、キミと2人で
ガガー



まだ暑かったはずの風が、今は気持ちよく私に届く。



今日は、蒼の階がやけに人が多かった。



心配になって、走り出すと混雑している病室があった。



ジャンプして見ていると、泣き叫ぶ女の人と、ベットに横たわって目を閉じた蒼と同じぐらいの男の子がいた。



ゾクッとして、怖くなった。



蒼も、いつかこうなっちゃうのかな。



私、落ち着いていられるかな。



でも、蒼はきっと大丈夫。



自分の中で確信して、病室に走った。
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