蒼空の下を、キミと2人で
「…泣いたよっ、蒼が心配で…」



蒼を見つめて、



「ごめんはなしだからね?」



と言って笑った。



蒼は、しばらく黙ったあと、



「こんな時、なんて言えばいいかな?」



って、照れ臭そうに言った。



「いいの!



蒼が無事だったから!」



そう言って微笑んだ。



「ごめん、心配かけて」



「あっ、アウトー!」



「罰はなに??」



蒼がニヤニヤしながら聞いてきた。



でも、蒼の口には酸素マスク。



心を読んだように、蒼が酸素マスクをとった。



うーん、どうしよう。



1秒にも満たないような短い時間。



でも、自分からキスしたのは初めてのことだった。



自分からしてって言うくせに、いっつも顔を真っ赤にする蒼が、やっぱり大好き。
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