蒼空の下を、キミと2人で
「にこ、俺のこと好き?」



なにを言い出すのかと思ったら。



「いきなりどうしたの?」



「ごめん、なんでもない」



ごめんって言ったけど、キスする気にはなれなかった。



「大好きだよっ!」



ぽろり



蒼の目から、涙が一粒溢れた。



「蒼!?



どうしたの?」



蒼の目から溢れる涙は止まらない。



「にこが何してるかなって考えただけで涙出てきて、毎日苦しくて。



にこに言えなくて。



死ぬのが怖い。



にこと会えなくなるのが怖い…」



蒼、いつも弱音なんて吐かなくて。



私の前では無理にでも笑顔作って、余裕そうにして。



辛いこと、苦しい気持ちを全部無視して溜め込んで。



初めて蒼が弱音を吐いた。



「蒼、ごめんね。



気づいてあげれなくて。



蒼がしんどいの、気づいてあげれなくて…



蒼は死なないよ!



にこが保証してあげる!」



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