蒼空の下を、キミと2人で
「今日は帰ったほうがいい?」



ここにいると気を遣わせちゃう気がして、そう言ったら、



「…ここに、いて?…はぁはぁ



にこが、いたほうが…いい…」



初めて言われた言葉に、胸がときめいた。



「うん!



美優ちゃん呼んでくるね!」



病室を走って出る。



美優ちゃんが来た頃には、もう汗で髪の毛がぐっしょりで、とにかく苦しそうで。



「蒼くん!!」



美優ちゃんが呼びかけても、答えられないぐらい。



蒼の手に付いていた、蒼色のリストバンドはとられて、新しい点滴がささった。



「とりあえず、様子を見よう。



にこちゃんも、体温を時々測ってくれる?



なにかあったらすぐ…



「川崎先生!



急患ですっ!!」



「頼むね。」



川崎先生と、美優ちゃんたちは走っていった。
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