蒼空の下を、キミと2人で
コンコン



佑樹くんも来た。



部活のウィンドブレーカー姿。



「眠いー!」



蒼のベッドに寝る佑樹くん。



さすがに男2人が寝ると、キツキツで。



「佑樹、狭い。



落ちそう」



なんていう蒼も、実は嬉しそうだった。



「いーじゃーん!」



佑樹くんがくっついて、蒼が突き放す。



そうやって遊ぶ2人を見てると笑ってしまう。



「「何笑ってんの!」」



息ピッタリ。



その時、佑樹くんの電話が鳴る。



「もしもし?



え?今無理だって!



もうわかったってば!」



佑樹くんが電話を切る。



「ごめん、蒼。



この前の塾のテスト結果が親にバレた。



多分、今から説教」



しょんぼりとする佑樹くん。



「あぁ、頑張れよ!」



そう言った蒼は、笑いをこらえていた。



「またな!」



佑樹くんは走り去った。
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